「しわなせ日」になるように
2024年 04月 11日
2024年度が始まり、給田の庭の桜が満開となりました。
花が散り始めると、「桜の雨だ~!」と言って
庭が桜のじゅうたんになる様子を楽しむ子どもたちの姿が見られました。
その前の3月には高校卒業生を無事送り出すことができました。
卒業を祝う会では、それぞれの形で挨拶をしてもらうと、
落ち着いた口調で今後の決意表明をする姿が見られました。
中には幼児グループの頃からずっと通っているお子さんもいたので、
にじのこで長い時間「共に寄りそい、歩いて」きたんだな……と
感慨深い思いがありました。
恒例のにじのこ新聞の最新号で
卒業生に向けた記事を書くよう関わりのあった子どもたちにお願いしたところ、
「かるたで一緒に遊んでくれてありがとうございます」などと、
個々に自分の思いを届けていましたが、その中で思わず目を留めた言葉がありました。
「本当にありがとう」という言葉とともに写真の下に添えられていたのが、
「しわなせ日」という言葉でした。
「気持ちを伝える」ということは、子どもたちの支援の中で大切な要素です。
国語のテストで機械的に採点すれば不正解とされてしまうし、
「『しあわせな日』だよ」と正しい表記を教えることも支援では必要なことですが、
「こんなに思いの伝わる言葉はあるのだろうか……」というのが正直な感想でした。
卒業生と一緒に過ごせたことが本当にうれしかったんだろうな……と想像しました。
にじのこ卒業をお祝いするため、にじのこ新聞だけでなく、装飾の準備を進めましたが、
それぞれの子どもたちが思いを込めて制作に取り組む姿が印象的でした。
節目の時期ということで、
毎年3月には1年の振り返りとなるスライドを制作するのですが、
スライドのBGMには、夏休みに給田にボランティアに来ていただいた
シンガーソングライターの水谷怜さんの
『ゆうやけこやけ』という曲を使わせていただきました。
歌詞の内容が直接子どもたちとは関係はなくても、
友人の方を思われて制作された楽曲であることや
歌詞の中に自転車やブランコが登場していることが
にじのことも重なる面があると思って、選曲に至りました。
春休みには実際に水谷さんに来ていただいて、
子どもたちがにじのこで親しんでいる曲だけでなく、
スライドのBGMに使わせていただいた『ゆうやけこやけ』を歌っていただきました。
にじのこのCMソング『にじのこきてね!』を一緒に歌った場面では、
最後の「きてね!」のところで皆で手を振って一体感を味わうことができました。
当日その場にいた人にとって「しわなせ日」となっていたら、職員としてはうれしいです。
3月には、デイサービスのそれぞれの事業所と共に、
2023年度のデイサービスにじのこ給田の自己評価表をホームページに公表しました。
2024年度は3年に1回の報酬改定もあり、職員としては落ち着かない面もありますが、
ひとつひとつの取り組みがにじのこに関わるひとりひとりの人の
「しわなせ日」につながることを忘れないようにしないとな……と思いました。
「ギターを弾いているから幸せそうだね!」と
新たににじのこの仲間になった子から声を掛けられました。
上の画像のような表情で弾いていたかはわかりませんが、
これも「しわなせ日」の実践につながるかもしれませんね。
2024年度もよろしくお願いします。
特定非営利活動法人にじのこでは、法人の活動を支えてくださる方を募集しております。
by niji-noko
| 2024-04-11 21:39
| デイサービスにじのこ給田