「居場所」について考える
2021年 02月 09日
特定非営利活動法人にじのこでは、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、
人が密になる場は避けたほうがよいのではないかということで、
今年度は虐待防止研修をオンライン研修として実施しました。
次回は、デイサービス事業と相談支援事業の共同企画として、
「『居場所』について考える」というテーマで、
2/15(月)〜2/28(日)にかけてオンライン研修を実施する予定です。
デイサービス事業は、利用者のみなさんにとって「居場所」という側面があると思いますが、
相談支援事業でも、
「その方が利用できる社会資源をいかに増やしていけるのか」という視点が出ており、
「居場所」がキーワードになっています。
「居場所」という視点から、福祉の制度にとらわれない社会資源に注目することで、
支援の可能性を広げられるのではないでしょうか?
今回の研修では、
「アトリエ・ポレポレ」と「芝の家・音あそび実験室」という2つの場所を取り上げます。
前理事長から、「自分を生かした研修を企画したらどうか?」という話が以前あったのですが、
どちらの場所も、担当者が実際に関わっており、にじのこと関わりのあるみなさんに、
活動を紹介したいと思ったことも、企画の背景にありました。
「アトリエ・ポレポレ」は、
NPO法人エイブル・アート・ジャパンの活動の一環として1995年に活動を開始し、
現在は第2・4土曜日の午後に、
廃校を活用したアートスペースであるアーツ千代田3331で活動を行っています。
決まったかたちや技術にとらわれず、
「気持ちよく表現したい」と思う方ならどなたでも参加できる場です。
代表のサイモン順子さんにインタビューを行い、ポレポレの活動を始めた背景や、
活動を行う中でどのようなことを大切にしてきたのかについて、お話を伺いました。
過去の活動の様子も交えつつ、
ポレポレで流れる時間を少しでも感じられるように準備を進めています。
身のまわりにあるモノや、日常生活のなにげないコトから、
どんな面白い音や音楽が生まれてくるだろう?!
音あそび実験室は、楽しみながら音にふれて音とあそぶ、創造的な音楽の時間です。
「芝の家・音あそび実験室」は、音楽家・音楽療法家が中心となり、
2015年3月より1〜2ヶ月に1回行われているワークショップで、
港区と慶應義塾大学が共同で運営するコミュニティづくりの活動拠点である
「芝の家」で行われています。
中心メンバーのコヒロコタロウ(小日山拓也+三宅博子+石橋鼓太郎)のみなさんに、
ワークショップを始めた背景や、
その中でどういうことを大切にしてきたのかということを中心にお話を伺いました。
また、音あそび実験室の活動を通して、
「芝の家」がどれほどその場に関わっている皆さんにとって愛されている場所なのか、
伝わるような構成にしてみたつもりです。
この記事を書いている時点ではまだ編集中ですが、
実際にインタビューをする中で、
当初思い描いていたような映像の構成とは若干違ったものになってきています。
ひょっとしたら、「居場所について考える」というテーマで、
「こんな内容が入っているの?」「何の役に立つの?」と思われる方もいるかもしれませんが、
担当者が実際にお話を聞いた中で、
それは、大きな意味で「居場所」という概念で括れるものではないかと、
担当者としては思っています。
今回の研修が、閉塞感のある現状を和らげられるような、
ちょっとした隠し味になれば……そんなことを願いつつ、
準備を進めていますので、研修の際はよろしくお願いします。
by niji-noko
| 2021-02-09 15:31
| にじのこ研修会