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特定非営利活動法人にじのこより、お知らせです。


by niji-noko

それぞれの「うつわ」

新年度が始まって1ヶ月。
給田の学童グループでは、幼児グループから上がってきたお子さんもいて、
活気が出ています。

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出会いもあれば、別れもあるのが世の常。
先日、退職した職員の送別会がありました。

名残惜しい時間が流れる場の雰囲気を盛り立ててくれたのが、
お店で使われていた個性的な形の器たち。
「お・も・て・な・し」という言葉が一時期流行りましたが、
お店の方の思いがよく伝わってきました。

「最近給田でたくさん使っている『うつわ』は何だろう・・・・・・?」
ふと思いをめぐらすと・・・・・・。

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思い浮かんだのは・・・・・・紙コップ!
最近はパステルカラーのものが100円均一の店で手に入れられます。

紙コップを使うのは、どんな時ですか?
きっと通常は何か飲む際に使うかと思いますが、
子どもたちにとっては魔法のアイテムなのです。

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先日のアートの時間には、紙コップも活かしながらお花畑をつくりました。
できあがりはこちら!

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紙コップの茎から花が咲いていますね。蝶もやって来ましたよ。

実は、このお花畑を見ると、思い出すことがあります。

このお花畑をつくった頃は、季節の変わり目ということもあり、
職員の体調不良が続いていました。(みなさんにはご迷惑をお掛けしました・・・・・・。)

大好きな職員がお休みだとわかると、
最初は「なんで来ないの~!?」と怒っていた〇〇さん。
でも、しばらくすると、「〇〇先生を元気づけるんだ~!」と言って、
マラカスをつくり始めました。

結局お花畑づくりには参加しなかったのですが、
誰から言われたのではなく、自然とそういう表現行為が行われたことに対して、
すごいなあ・・・・・・と素朴に驚かされました。

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これは現物ではないのですが、つくっていたのはこんなマラカスです。

なぜ「現物ではない」と強調したかというと、
本人がつくっているうちに愛着が湧いたようで、
「これは私の大切なものだから、絶対に誰にもあ~げない!!!」と
そのまま持ち帰ってしまったからです。

てっきりその職員にプレゼントするものだとばかり思っていたのですが、
ただの感動話で終わらないのが、にじのこのお子さんらしい一面ですね・・・・・・。

でも、マラカスから奏でられた繊細な音色は、その職員に届いたようで、
すぐに元気を取り戻していましたよ。

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今度は紙コップを力士につくり変えた〇〇さん。
復帰した職員と一緒にトントン相撲を楽しんでいました。

これも、おもてなしの「うつわ」のあり方なのかもしれませんね。

そういえば、「うつわ」で思い出すことがもうひとつありました。

以前の記事で、活動の際には時々ルールのあるゲームを楽しんでいると書きました。

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4月は新聞を使ったゲームを行いました。
これは導入の活動の様子です。みんなで順番に楽しんでいました。

この後、個人戦で玉入れを行ったのですが・・・・・・。
納得のいく結果が出なかった〇〇くん。気持ちを収めることが難しい様子でした。

立ち直るまでにはしばらく時間がかかるだろうな・・・・・・と思っていたのですが、
隅のほうで職員と話をする中で、突然私のほうに駆け寄ってきました。

「優勝カップをつくるから、手伝ってください!!!」

優勝した年下の子を称えたいとのことです。

立ち直るまでにあっという間だったので、
こちらも「えっ!?」とあっけにとられてしまったのですが、
そうやって気持ちを切り替えられたこと、
友達への気遣いができたことはすごいことだなあ・・・・・・と素朴に驚かされました。

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「おめでとう!!!」 「ありがとう!!!」
職員と一緒に制作した優勝カップを、2人で掲げて満足そうにしていました。

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こんなメッセージがついていましたよ。
この「うつわ」の中には、いろんな思いが詰まっていたんですね。


2つの「うつわ」を紹介してきました。

これらはひとりひとりのあり方とも重なっている気がします。

にじのこには、個性を持った多様なお子さんが通っています。

時には我慢することも覚えてもらえるよう、
個々の器の大きさを広げるような支援が必要な場合もあります。

でも、それぞれが元々持つ器の形やデザインはすばらしいものがあるし、
大切にしていきたいと考える4月でした。

ひとつひとつの器が持つ本来の美しさを引き立たせることが
私たちの役割なのかもしれませんね。

「にじのこブランド」から生まれた美しい数々の「うつわ」を、
これからも紹介できれば・・・・・・と思っています。
by niji-noko | 2015-04-30 16:08 | デイサービスにじのこ給田